【読書】お金2.0を読んだらMランドって実はすごくないか?っていう話。
こんにちは、
あたぽん@亥ノ子大明神 (@atazondotcom) on Twitterです。
先日、twitterのインフルエンサーの方々が推しているお金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]を購入し、読み終わりました!
私が楽天で買った翌日にKindleで半額セールになっていてちょっと涙目になりましたが気にしない!(本当はめちゃくちゃ気にしてる)
で、このお金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]の読書感想文はネットにゴロゴロ溢れていて、私のぽんこつ頭で感想文を書いたところで「ふーん、で?」となるのが関の山かと思いますので、ちょっと別の切り口から感想文(?)を書いてみようかな、と思いました。
そもそもMランドって何よ?
Mランドは別段怪しい施設ではございません。
別名、益田自動車学校。
そう、島根県の山間にある合宿型の自動車学校なんです。
しかし!
島根県というお世辞にも都会とは言えない、しかも夜になると近くで狸がケンカを始めるような山の中の自動車学校には全国各地から教習生が大量に訪れるのです。
ちなみに私もこのMランドで免許を取りましたが、大阪の人と茨城の人と友達になりました。
ではでは、このMランド、普通の自動車学校と何が違うのかご紹介します。
普通の自動車学校と何が違うん?
この自動車学校、山の中に校舎を構えているだけあって、近くにコンビニはございません。
じゃあ、合宿中に生活必需品が切れたり、ちょっとおやつが食べたくなった時とかどうするの??
となるわけですが、自動車学校の敷地内にパンのおいしいスタバ顔負けのカフェもありますし、小さいけどコンビニショップもあり、ストレス解消気分転換にぴったりなテニスコート、カラオケ、果てはエステや岩盤浴、占い屋さんまであります!
おおお! これなら生活できそう! というかむしろ色々エンジョイできそうだぜ!
しかしこの素敵な施設たち、基本的に日本円が使えません。
え? じゃあどうやってこれらのサービスを受けるの??
このMランド、施設内通貨である「Mマネー」を使ってお買い物やサービスを受けるようになっているのです!
独自の経済圏がしゅごい!
まずこのMランドに入学した人たちは手持ちの「日本円」をいくらか「Mマネー」に換えます。
「Mマネー」の単位は「ダラー」、価値は「1ダラー=100円」で、小数点以下が存在します。価格変動しないので、ここまでなら電子マネーと何ら変わりませんが、私がMランドに入学した2007年当時はまだ電子マネーのシステムに懐疑的な人が世の中の大半を占めていたように思います。そんな中このシステムがすでに出来上がっていたのですから、その時点でかなり先を行ってるような気もします。
しかし!Mランドこれだけではございません。
なんと、「Mマネー」はMランド内で稼ぐことができます。
「Mマネー」は施設内の清掃、感謝の手紙を投書、などなど慈善活動や施設貢献をすると稼げるようになっています。
価格価値の流動性、発行上限などはありませんが、最近話題のアレに特徴が似ていませんか?
そう、仮想通貨です!
法定通貨JPYをMマネートークンに換金して、ボランティアや施設貢献でマイニングして報酬を得て、施設内経済を循環させているんです!
1999年には一部の仮想通貨は存在していたそうで、仮想通貨という名前が生まれたのは2009年のことらしい(wiki参照)のですが、この「Mマネー」の仕組みは私が高校生のころ(年齢がばれる/笑)から話題になっていたので、仮想通貨という名前が誕生する前からこの仕組みが導入されていたわけですね!
ものすごい先駆者っぷり!
ちなみにMランドで検索かけるとサブワードに「宗教」と出てくるんですが、こういった点もどこか今の仮想通貨に似ているのかもしれませんね。
承認欲求、金銭欲求、本能的欲求バリバリ満たしてます!
「お金2.0」に、人間の経済を回す3種の欲求は
他者から認められたり、評価を受けることによって満たされる「承認欲求」
お金を稼いでそれに見合うリターンを得たい「金銭欲求」
衣食住など生活面を豊かにしたい「本能的欲求」
であると書かれていましたが、Mランド経済ではこの辺りがどのようになっているかというと、
Mマネーマイニング行為の一つである「感謝の手紙」はただ送るだけだと報酬は「1ダラー」ですが、心に響く感謝状を書いて、受付近くの掲示板に張り出されると報酬がアップします! 感謝の手紙が張り出されるのはちょっとこっ恥ずかしいですが、いい文章を書けば書くほど、それに対するリターンを得られる仕組みとなっております。この仕組みは承認欲求と金銭欲求を同時に満たしていますね。
更にはこの手紙は直接宛先の教官や対象の部署に届けられ、施設内で働く皆さんのモチベーションアップにも繋がっているので、利用者も経営者も従業員もWin-Winということになります。
ボランティア清掃は早朝に施設内をきれいにすることによってMマネーをマイニングできます。トイレ掃除などの人のやりたくない仕事になってくると報酬はかなり多くなります。これにより施設側は清掃員の人員と労働量を削減でき、さらには施設の住環境まで清潔に保てるのです。金銭欲求と一緒に本能的欲求、さらには利用者もボランティアやったぞー!っていう承認欲求まで満たすシステムですね!
私は入学していた時は、毎日感謝の手紙を夜の就寝前に2,3通書いて翌朝一番に投書し、そのリターンで毎日岩盤浴に通っていました(笑) 確か1回利用2ダラーだったのでおつりが来てました。これも手紙の報酬での承認欲求、金銭欲求。岩盤浴に通うことによって健康維持で本能的欲求を満たすということになっています。
余ったダラーは募金or譲渡で再び循環する!
さて、このMマネー、仮想通貨と違うところは「日本円に換金ができない」という点です。
仮想通貨は法定通貨と仮想通貨で換金して、また法定通貨に戻すことができますが、MマネーはMランド内で使うことしかできませんし、日本円に戻すことができないのです……しかもMランド外に持ち出す事はできません。
しかし、教習最終日には施設内で、あまりのMマネーと合わせて円を使用するのが許可され、余すことなく使おうと思えば使うこともできます。
そのほかにも見出しに書いた通り、Mマネーを返還する事によってMマネーと同額の日本円をMランド外部のボランティア団体に募金する事が出来たり、教習所内で仲良くなった人にそのまま譲渡したりして、必ずMランド内で循環するように作られています。
ビットコインなどの仮想通貨に比べ、システムの脆弱性はまだまだありますが、これらのシステムが仮想通貨という言葉が生まれる前から運用されていて、なおかつ機能していて評判を呼んでいたのが驚きですよね!
最後に
私はこのMランドに入学していた頃はまだ専門学校に通っていて資産運用とか経済圏だとかそんなものについて考えた事もありませんでした。
それが最近、資産運用や仮想通貨というお金の動きに興味を持ってからは世の中の様々な現象について別の視点で見ることができるようになりました。
さらにこの「お金2.0」を読んだらもっと変わりました!
これまで漠然と「なんだかんだ色々あったけど自動車学校楽しかったなー」くらいにしか思ってなかった思い出が、今になって、「え?! 実は仮想通貨が出回る前に仮想通貨体験してる?!」と驚いた事は、大発見ですし、それによる脳内物質出まくりです!(頭が悪いので何の物質かはわかりませんがとにかく脳内物質です/笑)
いやー、読書って本当にいいものですね!
お金の常識は「お金2.0」にも書いてあった通りどんどんと変わっていきますが、読書によって知識を得るというのは、しばらくは不変のものだと思いました。
読書と一口に言っても、本や電子書籍を読むだけが読書ではなく、Twitterでいろんな人のつぶやきを見たり、まとめサイトを見たり、ブログを読んだりする……これだって立派な読書だと思います。
本に書いてあったように将来的には知識の取得も脳に電極をつないで直接ビビビっ! っていう技術が誕生したりするのかもしれませんが、そんな未来が来るまではいろんな人の考え方やモノの見方を読書で取り入れていきたいと思います。
では!
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 [ 佐藤航陽 ]
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